単勝は利益になるか?期待値の高い騎手の問題
2021/01/14
騎手買いで儲けることはできるのか?
自信の肌感では、
「単勝を買い続けて利益になるジョッキーは、レースの条件で、大きく異なってくる」
「"重賞レース"だけで利益になりやすいのは、M・デムーロ、C・ルメール、戸崎、田辺、福永、ぐらいか」
「騎手買いだけで、回収率の向上につながるが、儲けを考えると、あと1,2個要素を加えた方がよい」
掘り下げてみましょう。
▼競馬には、様々な予想の要素がありますが、騎手もその一つです。
個人的には騎手買いはあまりしません。
騎手買いをせずとも、中長期的な馬券収支がプラスだからです。
▼騎手買いする人のは、たいてい「リーディングで上にいる騎手」を選んでいる印象です。
ただ、そういった騎手は人気になるので期待値が下がり、回収率は上がりにくい印象。
武豊騎手なんかは、その例で、ひと昔前は武豊騎手が騎乗するというだけで、過剰に人気していました。
それゆえ、武騎手から買っても回収率はあまり上がらないという感じでした。
▼「単勝を買えば利益になるジョッキー」データというものがあります。
「単勝の回収率をベース」にこういったものが存在するのですが、単勝の回収率だけで、
判断するのはあまり推奨できません。
なぜなら、単勝の回収率がいい騎手を全てのレースで買い続けることは、不可能に近いからです。
単勝の回収率が100%を超えるような時というのは、人気薄がまれに勝つという場合が多いからです。
▼単純に、100レース中、1回勝ち、それが万馬券の場合、回収率は100を超えます。
ただ、馬券を買う身としては、100レース中1レースしかあたらないのは、精神衛生上あまりよくないですね。
さらには、そのまれに勝つ1レースを買えていなかった場合はよけにストレスを感じます。
それゆえ、ある騎手を買い続けるというのは、実際には難しいです。
その騎手のファンであればいいでしょうが。
1Rから12Rまで、「騎手買いすれば+になるはず!」と意気込んで、超穴馬の単勝を買い続けるのには、
精神力がいります。(過去の自分)
▼騎手で買うのであれば、「その騎手が得意な条件を狙う」というのは全然いいです。
安藤勝己(アンカツ)が、中山では成績がよくなかったように、騎手にもレース条件によって得手不得手があります。
なので、得意は狙って、あまりよくない条件の時は騎手で判断し外すというのも悪くはないでしょう。
▼でも、自分はあまり騎手で判断はしません。
馬の能力が高く、馬の調子も、その馬に合う条件では、どの騎手が乗っても勝てると思っているからです。
▼ただ、「騎手買いだけで、馬券収支を上げること」は可能です。
上に書いたように、「レース・条件を限定」すれば、出来ます。
【芝オープン以上】
2013~2018.1、芝オープン特別以上のレース
■上記条件での単勝回収率
ルメール 119%
M.デームロ 106%
田辺裕信 118%
北村友一 154%
過去、5年ほどのデータですが、上のジョッキーを買い続けていれば、+収支になります。
ルメール騎手は特に優秀ですね。
▼「ダートのオープン以上」も確認してみましょう。
2013~2018.1、ダート・オープン特別以上のレース
戸崎圭太 115%
M.デムーロ 203%
田辺裕信 401%
幸英明 109%
古川吉洋 348%
秋山真一 118%
このようなデータです。
数値にばらつきはありますが、芝レースよりも人数は多いです。
M・デムーロ騎手は芝・ダート共にOP優秀ですね。
ルメール騎手は、ダートになると信頼度があまりない印象です。
田辺騎手も芝・ダートでの成績がいいですね。
▼さらにダートでのデータを絞りこむと面白いです。
M・デムーロ 232%
になる条件があります。
「ダート1200メートル」です。
特別戦のダート1200mはM・デムーロ騎手を買っていれば、儲かるという傾向にあります。
▼今回は、「騎手買い・単勝で儲かるのか?」について述べました。
まとめると、
「ジョッキーで買う場合、ジョッキーが得意とする条件を分析して狙っていくのがいい」
です。
▼さらに、ジョッキーだけで判断して狙うよりも、他のファクターを加えた方が儲かりやすいです。
例としてあげるならば、
「東京1600mの条件戦(500万下、1000万下等)であれば、芝の条件戦が得意で、なおかつ内枠の馬」だったり、
「夏の芝重賞レースであれば、芝の特別戦に強い騎手で、さらに牝馬」
のように、ジョッキーだけではなく、他のファクターも加えて期待値があがるように、論理を合体させます。
これば出来ると、グンと回収率アップにつながります。
▼今回書いたように、騎手だけでも儲けることは出来ます。
大事なことは、「自分なりの仮説・検証をしデータを見てみる」ことが重要です。
適当なイメージだけで、馬券を買った場合、お金はなくなる一方です。注意しましょう。
条件別騎手データ
▼ここで、「重賞」で回収率が上がりやすい、騎手について考えてみます。
自信が注意を払っている騎手は、
・M・デムーロ
・ルメール
・戸崎圭太
・田辺裕信
・福永祐一
騎手です。
有名どころですが、こういった騎手は重賞レースにつよく、中長期的な
回収率も高いです。
▼重賞レースに限っての話ですが、
M・デムーロ、ルメール、田辺騎手は、重賞レースで単勝を常に買えば+になります。
福永は少し違って、「複勝回収率が93%」と高いです。
単勝回収率は、63%しかありません。勝ちきれないということです。
ただ、安定感でいえばワイドや三連複の軸として、福永騎手は狙いやすいと感じています。
▼重賞以外で「単勝で利益になる騎手」を見てみましょう。
馬券を買う人が多いのは、9~11Rあたりだと思います。このブログの読者もそうでしょう。
早い時間帯の1~5Rにも、妙味あるレースがあったり、強さの割に人気していない馬がいたりしますが、
午前中から馬券を買っている人は少ないので、ここでは、「オープン特別以上」の騎手のデータを見てみます。
▼騎手で馬券を買う場合、
「芝とダートに分け」さらに、「距離」で分類して騎手のデータを見るようにしています。
▼まず、リーディングで上の順位にいる騎手はどの条件でもうまいです。
ただ、「騎手で儲ける」と考えるのであれば、もっと厳密にデータを見なければ
なりません。
馬には、芝を専門とする馬、ダートを専門とする馬がいるように、騎手にも芝向き、ダート向きがいます。
▼例えば、「戸崎圭太騎手」
戸崎騎手に関しては、基本的には利益になりやすい騎手だと考えています。
ただ、条件を絞らないと難しい印象。
具体的にみてみましょう。
【戸崎騎手のデータ】
オープン特別以上
2010~2018.1
単勝回収率 100%
複勝回収率 93%
戸崎騎手は、儲かりやすい騎手だとは思いますが、オープン特別戦だけで絞った場合、
単勝だけをみても、丁度100%なので利益をだすまでには至りません。
さらに絞りこみます。
【戸崎騎手 ダート】
単勝回収率 120%
複勝回収率 113%
ダート戦で、戸崎騎手からかっていれば、回収率はかなり上りやすくなると思います。
【戸崎騎手の芝レース 1400~1600m】
単勝回収率 153%
複勝回収率 104%
芝のレースで、戸崎騎手を狙うのであれば、1400~1600mの距離が良い。
このように、条件を絞っていくと、単に川田騎手を買っていてはマイナスになるところを、
プラス域までもっていくことか可能になります。
▼もう少し見てみます。
重賞レースの戸崎圭太騎手
2010~2018.1
単勝回収率 95%
複勝回収率 83%
儲けるまでには至りません。
さらにG1レースに絞ると、
単勝回収率 98%
複勝回収率 51%
のような感じです。
単勝回収率は多少上りますが、複勝回収率はガクッと下がりますね。
G1では戸崎騎手の場合勝つか、負けるかがはっきりしていると言えるでしょう。
▼戸崎騎手は、リアルインパクト、ジェンティルドンナ、ストレイトガールなどで、
G1を勝っています。
戸崎騎手もリーディング上位に名を連ねる騎手の一人ですが、G1となると
あまり利益にならない印象です。
戸崎騎手は狙いどころが難しい騎手でもあります。
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